クライミングコーチ 大森光星 プロフィール
略歴:
クライミングとの出会いと原点

クライミングを始めたのは、大学卒業間際の頃。すぐに夢中になり、卒業後はフリーターとして働きながら資金を貯め、2012年にアメリカ・カナダへのクライミングトリップに出かけました。
当時は車の免許もなく、バスや列車を乗り継いだり、現地で出会った人たちの車に乗せてもらったりしながら、各地の岩場を巡りました。
多くの人の助けがあったからこそ実現できた旅で、あの時の出会いや親切には今でも感謝しています。
ヨセミテ、ジョシュアツリー、トゥオルミメドウ、ビショップ、ヴェイル、インディペンデンスパス、スコーミッシュ…。名だたる岩場を巡ったこの旅は、
クライミングを心から好きになったきっかけであり、自分の人生を動かした原点のひとつでもあります。
多くの人の助けを借りながらも、自分で計画し、行動して、思い描いた旅を実現できたという経験は、今でも大きな自信につながっています。
現場で積み重ねてきた経験


帰国後はクライミングジムのスタッフとして働きながら、国内外の岩場での登攀も継続。現在に至るまで、多くのルートに挑戦しながら、自身のクライミングを深めてきました。
ピナクルロックジムでは、KIDSスクールの選手クラスを専任し、後に日本代表として活躍する2名の選手の指導にも携わりました。
当時在籍していた選手や保護者の皆さんとの関係はとても良好で、選手・保護者・コーチが同じ方向を向いて前進していたことは、今振り返っても自分にとってかけがえのない経験です。
このときのスクール指導は、私にとって大きな学びであり、今のスクール運営の礎となっています。
その後、クライミングジム業界の老舗であるT-WALLに勤務。
クライミングに深く精通したスタッフたちと共に働きながら、ジム運営やルートセット、日々多くのクライマーとのやり取りを通して、現場での対応力やコミュニケーション力を培っていきました。
指導だけでなく、運営側の視点からクライミングジムを支える経験ができたことは、今の活動にも大きく活きています。
クライミングに関わっておよそ15年。
岩場での登攀、コンペ出場、ルートセット、スクール指導、講習、ジム運営、大怪我や手術など、
登ること・教えることだけでなく、さまざまな立場と経験を通してクライミングに向き合ってきました。
今、伝えたいこと

私自身、これまで岩場はもちろん、たくさんのジムにも通い、登ることを続けてきました。
登れた瞬間の喜びや、「できた」という感覚を積み重ねていく中で、
少しずつ自信がついていく。
その自信は、クライミングの中だけでなく、きっと人生のほかの場面でも支えになってくれる。
クライミングを通して、自分の考え方や生き方が少しずつ豊かになっていく。
そんな時間を、一緒に積み重ねていけたらと思っています。
今は、そのすべての経験を活かして、クライミングを通じて誰かの人生が少しでも豊かになることを願って活動しています。
一人ひとりの「上手くなりたい」「登れるようになりたい」という気持ちに向き合い、これからも全力でサポートしていきます。

